「うそ……」

「まじで……」

「では、男子の代表委員は横尾くんに決定します」

手をあげたのは、横尾くんだった。

実は、横尾くんとあたしは同じクラス。

「代表委員は長谷川さんと横尾くん、よろしくお願いします」

「はい」

「……はっ、はい!!」

憧れの横尾くんと一緒に委員やれるなんて……

呆然とする晴奈は、晴奈を睨み付ける女子の視線に気が付かなかった。

「代表委員はこの後、委員会に行ってください!じゃあ次、生活委員をやりたい人いますか?」

――――――――――――――

「晴奈!」

委員会準備をするあたしの所へ理央が駆け寄って来た。

「どうしたの?」

「代表委員やるなんて何があったの?」

「あー、太ちゃんと約束したんだよね♪」

「二階堂と約束ねぇ……」

「そしたら横尾くんとも一緒なんだもん♪」

「晴奈ってさ、ほんとばかだよね」

「はい?」