「えっ、なんであたしがみたいのわかったの?」

「お前の考えてることぐらい大体わかるよ」

「太ちゃんありがとー♪」

嬉しくて太ちゃんに抱きつく。

「っ……!!!」

「太ちゃん大好きー♪」

「そういう言葉、簡単に使うなよ…」

太輔は嬉しそうな、寂しそうな表情を浮かべてつぶやいた。

「ん?何?」

「は?俺なんも言ってねーよ?」

「あたし、最近空耳多いなぁ」

「歳じゃね?」

笑いながらそう言う太ちゃんにデコピンをくらわせてやった。

それからふたりでアニメをみたり、ゲームしたりしてから夕飯を食べた。

「お腹いっぱい♪」

「3つも食うとかまじありえねぇ」

「だって美味しかったんだもん♪」

「まぁ、また食べに来いよ?」

「……」

「晴奈??」

スースー

「まじかよ」

「た…いちゃん…」

太輔は自分に寄りかかって眠る晴奈を見て切なそうに微笑む。

「いつになったら気付くんだよ……ばか晴奈」