楓くんも、真紘を肘でツンツンしながら、
「よかったじゃーん!
長かったなー」
なんて言ってた。
………って、あれ?
「真紘、楓くんにあたしのこと好きだって言ってたの?」
「いや、言ってねぇ。」
「あれ?
なのに楓くん、知ってたの?」
「当たり前じゃん。
クラス全員知ってるわ。」
「「ええぇぇぇえ!?」」
見事にあたしと真紘の声が重なる。
嘘……みんな知ってたの!?
「俺そんなわかりやすかったのかよ!?」
「そりゃあ、もう(笑)」
楓くんはヘラっと笑って、
その言葉に、真紘は顔を真っ赤にしていた。