何ごとも無く 一日は終わろうとしている

「ねぇ、にーさん。なんで今日死ぬと思ったの?」

「ん?それはあれだよ。天使がな…見えた。」

天上を見上げながら拓美は言った。

しばし沈黙

「成美はなんで死ぬと思った?」

「にーさんと僕は双子だからかな」


双子でも共有できない事があるんだなと成美は知った。