カウンター席に座る。

「優助。帰ってきたんだな」

マスターは、お絞りと水をテーブルに置きながら聞いてきた。

「うん。しかも同じ部署」

「知ってるよ。あかねに聞いた」

「もう話したの? どんだけ口軽いのよ」

あかねもこの店の常連さんで、優助も常連さんだった。

2人を連れて来たのは、あたしなんだけど。

「しかも、亮二くんも同じ部署なんだって? 大変な星の元に産まれてきたんだな、樹里って」