「会いたかった」

「……」

「同じ部署で働けるなんて思ってもみなかった」

「優助。からかわないで。仕事中だよ」

「からかってないよ。オレは――」

「優助?」

「何でもない。悪い仕事中だった。次、案内してよ」

「うん」

びっくりした。
会いたかったなんて。
からかってないにしろ、友人として言ってくれたんだよね?


それから。
一通り案内して事務所に戻ると、亮二も既に戻ってきていた。