「声はかけなかったんですか?」

「かけなかった。もっとゆっくりな時に話したいし」

「独身だといいですね」

「そうだな」

落合さんがそう言った時、部長が喫煙ルームに入ってきた。

「おはよう。今から製造課行くぞ。皆、早目に集めたから」

「はい」

オレと落合さんは、タバコの火を消した。


事務所に入っていく。


全員そろっている。
真面目な顔した樹里がいる。

今頃、ドキドキしてるんだろうな。