「まさか、初対面の男と恋バナするとはな」 駐車場で立ち話。 「オレも思いませんでした」 「佐伯くん、誰にも言うなよ」 「言いませんよ」 「じゃあ、明日からヨロシク」 「はい。ヨロシクお願いします」 「お疲れさん」 「お疲れ様です」 落合さんは、車に乗るとクラクションを鳴らして、先にファミレスの駐車場から出て行った。 ――翌日。4月1日。 「亮二。いよいよだね」