リビングのテーブルの上に朝ごはんを並べる。

「うん。樹里の玉子焼きウマイ」

パクパク。
亮二の箸が進む。
子供みたいで可愛い。

「ねぇ? 亮二?」

「何?」

「昨日、電気屋さんに行きたいとか言ってたけど、パソコンでも買い換えるの?」

「いや。冷蔵庫」

「冷蔵庫?」

「狭いだろ?」

「うーん。確かに」

「2人で住んでるんだから、デカイのに変えよう」

「そうだね」