あたしが、亮二を変えたのかな?

勝手にそう思ってもいいかな?

自惚れてもいいかな?

「キャバクラなんか行く時間があったら、樹里と一緒にいたいよ」

「こんなあたしでよければ、ずっと一緒にいるよ」

「その気持ち変わらないか?」

「変わらないよ」

きっぱり言い切る。

誕生日の日以来――
あたしは、亮二と一緒に生きて行きたいという思いが強くなった。

そして。
"結婚"の2文字が浮かんだ瞬間でもあった。

いつかいつの日か――…


佐伯樹里になる日がきますように。

そして、その時。
亮二との赤ちゃんを授かる日がきますように。