2人でソファに並んで座る。

いつもの光景。

「亮二、帰って来るの早かったね。まだ9時過ぎだよ」

「何かオレがいると、困ることでもあるのか?」

「別にないよ!」

「あいつらにつき合ってたら、風俗かキャバクラに連れて行かれるだけだし」

「えっ…」

風俗にキャバクラ。
それは、女のあたしには無縁の場所。

「オレも昔はよく行ったけど、樹里と出会って、つき合いだしてからは行きたいとも思わなくなったよ」


「本当に?」

「本当だよ。何で嘘つかないといけないんだよ?」

亮二が苦笑いしてる。