「こらっ! 樹里! 何でこんな散らかってるんだよ!」

「散らかしたから、散らかってるんだよ」

あたしはソファの上で雑誌を読みながら言った。

「おい!? 27になったんだろ? 片付け一つぐらいやれるようになれー!」

「うるさいなぁ。年下のくせに。26歳!」

はぁ…ため息をついた。


あの素敵な誕生日から、数日後――


週末で、亮二が会社の人とご飯を食べに行くということだったので、あたしは仕事から帰ってくるなり、グータラタイム!

刺身を食べながらビールを何本も飲んで、お菓子を開けて、片付けないでいたら……

あっという間にぐちゃぐちゃ。