あれ? でも、今日じゃないと意味がないのかな?

でも、今日言って今日なんて悪い気もするし…

あれこれ考えているうちに家についてしまった。


「ただいまー」

玄関のドアを開けながら言う。

リビングに行くと…

「おかえり」

亮二が笑顔で迎えてくれる。

「……」

あたしは絶句。

テーブルの上には、ピザやプライドチキンやサラダが並べられている。

「早く着替えてこいよ」

「亮二…これ」

「誕生日だろ? 本当はどっかレストラン行きたかったけど、仕事帰りだとバタバタするだろ? ごめんな。こんなことしかできなくて」