「亮二、どうしたの?」

「薬局に行くんだよ」

樹里の手を引っ張り立たせた。

それから、オレたちは薬局へ行き、妊娠検査薬を買った。


家につくと、2人で説明書に目を通して、樹里はトイレに駆け込んだ。

説明書では、妊娠しているか、1分で分かると書いてあったけど…

なんか長いような気もするな。


「亮二…あの」

樹里がリビングに入ってきた。

「どうだった?」

「生理がきた」

「えっ?」

「調べようとしたら、生理がきたの」

「て、ことは、できてないってことだよな」