『―じゅりこ? いるよ。隣でぐっすり眠ってる―』

『―2回もエッチしたら、疲れて寝ちゃったよ。オマエがモタモタしてたからだよ? オレたちより戻すことにしたんだよ―』


落合さんのセリフがグルグル頭の中を回っている。

樹里が落合さんに抱かれた?

樹里が落合さんとよりを戻すことにした?

そんなの信じたくない。
オレは電話で絶句して何も言えなかった。


樹里とマンションの駐車場で別れた後、オレは樹里の帰りを待っていた。

樹里はきっと戻ってくる―

そう信じていた。