「そうですね。落合さんの言う通りですね」

オレはトゲトゲしく言った。

「オマエ、じゅりこと年内に結婚するらしいな」

「はい。そのつもりです」

「じゅりこの気持ちはちゃんと確認したのか?」

「えっ?」

樹里の気持ち――…

「オマエ一人で先走ってるとかない?」

「樹里から何か聞いたんですか?」

「じゅりこは」

落合さんが、何か言いかけた時、啓介と部長が入ってきた。

そこで、オレたちの会話は途切れてしまった。

落合さんは、オレより早く喫煙ルームを出て行ってしまった。