「何が違うんだよ? オマエはキスしてただろ? 感じたか? 濡れたか?」

「そんなわけないでしょ!」

「よりよって、なんで2人が住んでるマンションの前なんだよ!」

「ごめんなさい…」

樹里が大粒の涙を流し始めた。

「オレとあいつのキスどっちが良かった?」

「だから、あれは…」

「さっきから、あれあれって、あれはキスじゃないとでも言いたいのか?」

「……」

「欲求不満だったのか?
残念だったな。オレが邪魔したばかりに、最後までいきつけなくて」

オレは樹里を立たせて、寝室に連れて行った。

そして、ベッドに押し倒した。

「亮二…?」

「欲求不満なんだろ? 最後までやりたいんだろ?」