もし、あの時、優助と結婚していたら、どうなっていたんだろう?

亮二とは出会うことなく。
亮二のご両親とも出会うことなく。

優助と人生を歩んでいたんだろうね。

やっぱり。
結婚って人生を大きく左右するものなんだ。


「あたしさ、亮二に年内に入籍したいって言われてるんだ」

優助に話しを聞いてもらうことにした。

「それが、最近のため息の原因か」

「えっ?」

「結婚のことで悩んでるんだろ? 連休明けてから、更にため息が増えてる」

「そう? 優助よく見てるね」