ウーロン茶を一口飲んだ。

今日、亮二は残業だし、1人でいても結婚のことばかり考えてしまうから、マスターの店につい来てしまった。

開店して一番目の客。

いつもなら、もう少しマスターと話しが出来るのに、今日に限って、早い時間から次々にお客さんが来た。


そして。
7時近くになった頃。
1人のお客さんが入ってきた。

「じゅりこ」

「優助」

すごい偶然だった。
そして、あたしの長い夜が始まろうとしていた。