亮二とお盆休みに、あたしの実家に来るのはかまわないけど、あくまで彼氏として亮二を紹介したい。


でも、このままだと、結婚相手として紹介しないといけない。

亮二に自分の気持ちを言えない方にも問題があるんだけど………

どうしよう。
本当に困ってしまった。



――連休明けから数日後。



「樹里。シケタ顔してるな」

マスターがウーロン茶を差し出しながらあたしに言った。

「そう? 人生に疲れかかってるからじゃないかな?」

「まだ結婚のこと言ってないのかよ?」

「うん」