「誘われてどうしたの?」

「なんてね、当時のオレの願望」

「本当に?」

「本当だよ。若い女の先生なんていかなったよ。あっ。もうすぐ着くよ」

亮二があたしの手を握りしめてくれていた。

緊張をほぐそうとしてくれているんだ。


亮二の家は一軒家だった。
庭の脇に作られた駐車場に車を止める。

いよいよだ!
あたしは覚悟を決めて車を降りた。