樹里の方を見ると、女子メンバーで楽しそうに飲み食いしていた。

それから。
オレと啓介は、上司に飲め飲めと進められ、相当飲んだような気がする。

酔ってしまいな勢いだったけど、酔いも覚めるようなことが起きた。


「じゅりこ。ビール飲めるようになったのかよ?」


落合さんが、樹里の隣に座りながら言った。

オレは上司の話しなんて耳に入らなくなってしまった。

ついさっきまで。
隣で男社員の人と飲んでいたというのに。