悪ノリで答えたオレに対して、樹里は真面目に否定している。

既に来ていた落合さんと目が合った。

今のやりとりでどう思ったのだろう?

オレと落合さんは、主役ということで中央に座らされた。

樹里は少しだけ離れたところに座っている。

そして、早目に歓迎会という名の飲み会がスタートした。


「亮二、飲んでるか?」

啓介が聞いてきた。

「飲んでるよ」

「本当は、寺原の隣で飲みたいんだろう?」

「まぁな。でも会社の人間の前ってなんか抵抗あるんだよな」