「飲んだ勢いで、キャバクラや風俗行っても、あたしには本当のこと言わないでね」

「バーカ。行かないし」

オレは笑った。
なんだか、樹里が無性に可愛く思えた。


居酒屋に入り、店員に予約者の部長の名字を言うとお座敷の方へ案内された。

皆、既に集まっている。

「おー。佐伯と寺原。イチャイチャしてて、遅くなったんだろ?」

男社員の1人がちゃかした。

「まぁ。そんなところです」

「違いますよ!」