土日とあっという間に過ぎて、月曜日。


喫煙ルームで、朝一番で落合さんに会った。


「おはようございます」

「おはよう」

こんな日に限って、誰もタバコを吸いに来ない。

特に2人の間に会話はなく、タバコの煙だけを見つめていた。

オレより早く落合さんは、タバコの火を消して、喫煙ルームから出て行こうとしていた。

「佐伯」

落合さんは、ドアの前で立ち止まり、背を向けたままオレを呼んだ。

「はい?」