樹里は電話をかけ直していた。

会話からすると、仕事の内容だった。

「なんだって?」

電話を切ると、オレは早速聞いていた。

「金曜日に資料をまとめておいて欲しいって頼まれてたんだけど、その資料どこに置いたか聞かれたの」

「資料作りは終わってたのか?」

「うん。優助に月曜日に渡そうとして、机の引き出しに閉まってたの」

「そっか。落合さん、休出か」

「大変だよね」

「樹里、落合さんと番号交換してたんだな?」