「あっ。片付けてくれるの? 助かる~」

袋をゴミ箱に捨てていると、樹里が言った。

「助かる~じゃねぇよ。オマエもやれ」

「だから明日ね明日」

「……」

結局、オレが全部片付けてしまった。

「亮二、さすが優しい!」

ソファに座ると樹里が抱きついてきた。

「本当、オマエはだらしない女だな」

「そこをカバーしてくれるのが、亮二なんだよ。あたしには亮二しかいないよ!大好き! 愛してる!」