「そうだけど」

「オレは樹里を信じてるから、大丈夫だから」

「うん」

亮二。
どうして、あなたはそんなに心が広いの?

あたしたちは更衣室の前で別れた。


はぁー。
更衣室で1人になると、どっと疲れが出た。

優助の奴め。
何も2人きりで残業してた時のことを言わなくてもいいのに。


『優助。あたし事務所に2人だとチューしたくなる』

『はいはい。残業頑張ったら、後でいっぱいチューしてやるから』

『うん! 頑張る!』