「…失礼ね! あの頃と状況は変わったもん!」

「お疲れ様です」

亮二が静かに言う。
しまった…。
隣には亮二がいたんだ。

「お疲れ」

「あたしも帰ります」

「歯磨いて寝ろよ」

「磨きます! お疲れ様でした!」

「やっぱ、じゅりこからかうと楽しいな~」

優助がゲラゲラ笑う。
あたしは無視して事務所から出て行く。

「亮二…あの…」

「何?」

「ごめんね。その…」

「いいって。落合さん、オレとつき合ってるの知らないみたいだし」