学校へはそんなに遠くないからいつも徒歩で通学している。


駆け足で学校へ向かっていると


「あ・・・」


後ろから声がした。

星也だ。なんでか少し心が弾んでしまった。


「美星遅刻するぞ」


少し笑いながら言われた。
星也は自転車だからって・・・・・・


「じゃぁ、乗せてよ~~!!」


半分冗談で言った。



「いいよ。後ろ乗りな」




「えっ・・・・」

OKされると思っていなったのでかなり驚いてしまった。



「乗らないのかよ」

「いいの?」


なんか自分から言っといてだけど恥ずかしくなってきた。


「だからいいよ」

「てか、早くしないとマジで遅刻するぞ」


あっ、時計を見ると8:10になっていた。


「じゃぁ、乗る!!!」


星也の後ろに乗った。
なんだか、ドキドキする・・・・。


「つかまらないとおちるぞ」


そーだけど、どうつかめばいいのかわかんない・・・。

そんなことを考えていると


「ほらっ」

星也があたしの手を自分のお腹に持っていった。


自転車は動き出した。


『星也からいい香りがする・・・』


あたしは変態か!