「お前いっつも6時間目おこられるよな」
笑いながら言われた。
暗いからあんまり顔がみえないけど、学校では見せない顔をしている。
「お前じゃないもん!七瀬 美星だもん!!!」
「じゃぁ、美星な」
ドキッッ
さすがにこんなイケメンにそんなこと言われたらちょっとドキドキする。
「星也って学校じゃいつも無口なのにそんなにしゃべるんだね」
「学校で女子がうるさいからあんまりしゃべらないだけ!!」
やっぱ自覚あるんだ~
こんだけかっこよければそうなるか・・・
「女子嫌いなの?」
「嫌いとゆーか苦手」
「あたしとはしゃべれるのに?」
ふざけた感じで聞いてみた。
「美星とは別にしゃべれる・・・・」
「お前は、俺に下心とか無いからだと思う。」
「うん。まったくない」
即答した。
あたしは恋とかに興味がないからね。
あ、そーいやあたし星みにきたんだった。
いつのまにか1時間経っていた。
「今日の空めっちゃ綺麗だよね!!!」
「うん、空見ると落ち着く。」
「あたしも~なんか悩みとかも全部星空に消えていく感じがする。」
「俺も、学校じゃストレスだらけだからな」
そこまで女子がきらいなのか・・・
「あ、もう帰らないと!!!!」
時計を見ると8時30を過ぎていた。今日はまだご飯食べてないし・・・・
「一人で大丈夫か??」
「うん!家すぐそこだから~」
「俺もすぐそこなんだよね。」
家近かったんだ。まったく知らなかった。
「じゃぁね、星也」
「おやすみ」
少し心を弾ませながら家へと帰った。