ピーンポーン~♪ 「は~い。」 「玲汰…来ちゃった。」 「奈乃華…退院したのか。体、大丈夫か?」 「うん。中入っていいかな?」 「もちろん。」 あたしが向かった先は玲汰の家だった。 どうしても伝えたい事があったから。 どうしても、会いたかったんだ。 「それにしても、どうしたんだよ?急に。」 「…玲汰は本当にあたしと結婚してくれるの?」 「あぁ。もちろん。約束だ。」 「…なら、あたしのお願い…聞いてくれる?」