「嘘だ。じゃあ、なんで泣いてるんだよ？」


「え…」


あたりを見まわすと、玲汰がいた。


気がつくと電話は切られ、すぐ近くに藍と夕夏、そして…玲汰がいた。



「どうして？藍。教えちゃったの？」


「あたしは教えてない。玲汰がここに運ばれた時を見てたんだって。」


「玲汰…」



「…奈乃華。言えよ。俺と話してなんで泣いてるのか。」



「玲汰とは一緒にいたくないから。」



「だからっ…」


「じゃあ何？あたしがここにいる理由を話したらここから出て行ってくれるの？それとも、現状が変わるの？」


「それ…どういう…」