なんて話していると、講師のMika先生に声をかけられた。
「お疲れ様。よく動けてたわよ。藍ちゃん、奈乃華ちゃん。」
「ありがとうございます。あたし運動音痴なんです。そう言ってもらえて嬉しいです!」
私は言った。
「あら、全然上手よ?じゃ、また来週!」
そう言って先生は行ってしまった。
「じゃあ、私も帰るわ!じゃあね!!」
私は1人になってしまった。
「あの…奈乃華ちゃん。」
急に言われてびっくりした。
「誰?」
「あたし、ここのダンス教室の生徒の佐々木夕夏。よろしく…」
「ぁ、ごめんね!よろしく。あたしは雛雨奈乃華。奈乃華でいいよ!」