(――当然か)

と、少し笑いながら、朝食を終えた僕は靴を履く。

(どこの世界に、『僕は人を殺しました』っていうヤツがいるんだろう。そんなの、バカだよ)

ましてや僕の場合、僕の意識の中ではともかく、本当に僕が彼女を殺したのかなんて、『事実』としてはわからないんだ。

それなのに僕が自分で殺人犯行を叫んでいたら……

そして実はやっぱり一二三さんは生きていたら……

僕は頭のおかしな人間になってしまう。

そんなのはごめんだ。