ひたいがひりひりする。

まるで、火が飛び出したように、じゅうじゅうと余熱が残っているように痛い。

またしても。

なぜ、どうして――

そんな疑問をすっ飛ばして――

(僕が、殺した……!)

そんな直感が働いた。

そう、僕が、僕の三つ目が、どうしてか、彼女を殺した、と。

「うあああああああ!?」

混乱と恐怖からあげてしまった悲鳴は、大きく穿たれた教室の吹き抜けから、すみれ色になりつつある空へ、霧散していった。

足をもつれさせながら逃げる僕なんかよりも、ずっと速く、ずっと高く――。