デュオが目を閉じて、うなずいた。

「妥当な答えだね。可もなく、不可もなく。だけど――足りない。君の言った『六条賢一』の存在質量じゃ、君がいまだ知らない『六条賢一』の質量に、まだ足りない。よって、君は保護観察期間としようか」

「ほ、保護観察……?」

「そう。君がいったいどんな力を持っていて、どんな存在で、どんな風にあるべきか、それを保護者と一緒に学びましょうっていう期間だよ。まあ、どこか君は間抜けてそうだからね、ヘタレっていうか。ひとりじゃ不安だね、保護者は二人つけよう」

「は、はあ……」

もしかして、こんなデュオのような人が、僕の日常に二人もついて回るんだろうか。

知り合ってまだ十分も経っていないのに、ひどく肩が重くなった気がした。

彼は宣告する。

「それじゃあ明日から、君には保護観察者をつけるから。そのつもりで」

確定、事項らしい。