人間味のない、理路整然とした顔が言う。
「まず、君は己がいったい何者であるか、深い理解に至っていなかったね。これにより、君は一二三くんを死に至らしめ、また、大竹くん、その協力者に多大な心配をかけた。事実を理解した今では、それくらいわかっているね? ころについて異議は」
「な、ないです」
「次に、君は数々の人の思い、過去の苦労を無視し、今この場にたっている。逃れることはできたはず。そもそも、君が一二三くんへ『目』につけなければ、ことは起きなかった。また、君が今夕、大竹くんへ『目』をつけなければ、この場にもいなかったはず。まだ安穏としていられただろう。つまり、君は君のために様々を尽くしてくれたすべてを蹂躙して、ここにいる。異議は」
「ない、です」
「そう。ならば、君の落ち度はその無知さにある。自己定義のなされていない不安定な存在は、浮遊霊より厄介で、亡者にすら劣る。教会、第二番使徒として問おう。君は、いったい何者かな?」
「まず、君は己がいったい何者であるか、深い理解に至っていなかったね。これにより、君は一二三くんを死に至らしめ、また、大竹くん、その協力者に多大な心配をかけた。事実を理解した今では、それくらいわかっているね? ころについて異議は」
「な、ないです」
「次に、君は数々の人の思い、過去の苦労を無視し、今この場にたっている。逃れることはできたはず。そもそも、君が一二三くんへ『目』につけなければ、ことは起きなかった。また、君が今夕、大竹くんへ『目』をつけなければ、この場にもいなかったはず。まだ安穏としていられただろう。つまり、君は君のために様々を尽くしてくれたすべてを蹂躙して、ここにいる。異議は」
「ない、です」
「そう。ならば、君の落ち度はその無知さにある。自己定義のなされていない不安定な存在は、浮遊霊より厄介で、亡者にすら劣る。教会、第二番使徒として問おう。君は、いったい何者かな?」