「君は六条賢一くんの人間としての体裁を保つため、いろいろとやったね。これについて異議は」
「ないよ」
「次に、ここ連日、人間を狩猟したね。まあ、髪の毛一本残してない見事な食べっぷりだと思うよ。吐き出しながらよく食べたね。昨日までで、総勢二十人になるかな。異議は」
「ないよ。訂正するなら、今朝のも合わせて二十一人」
「これは失敬。総じて、前者については先日すでに忠告してあるから、問題なし。後者については、人狼として平均的な食欲を満たす活動内なので、問題なし。よって大竹幹、粛正対象にならず」
「ふぅ……心臓が萎縮するような話は、もう聞きたくないよ」
幹が心臓なら、僕はなんだか頭がぐらぐらする会話だった。
デュオのガラス玉のような目が、今度は一二三さんへ向く。
「風間一二三くん、君は私情で大竹幹を狩猟しようとしていたね。その理由として、さまざまなでっち上げを作り、六条くんに協力させようとした。これに異議は」
「……ない」
そして一二三さんも、デュオが嫌いらしい。ぷいと顔がそらされた。
もしかすると、教会の人間というのはみんな、嫌われ者なんじゃないだろうか。
「ないよ」
「次に、ここ連日、人間を狩猟したね。まあ、髪の毛一本残してない見事な食べっぷりだと思うよ。吐き出しながらよく食べたね。昨日までで、総勢二十人になるかな。異議は」
「ないよ。訂正するなら、今朝のも合わせて二十一人」
「これは失敬。総じて、前者については先日すでに忠告してあるから、問題なし。後者については、人狼として平均的な食欲を満たす活動内なので、問題なし。よって大竹幹、粛正対象にならず」
「ふぅ……心臓が萎縮するような話は、もう聞きたくないよ」
幹が心臓なら、僕はなんだか頭がぐらぐらする会話だった。
デュオのガラス玉のような目が、今度は一二三さんへ向く。
「風間一二三くん、君は私情で大竹幹を狩猟しようとしていたね。その理由として、さまざまなでっち上げを作り、六条くんに協力させようとした。これに異議は」
「……ない」
そして一二三さんも、デュオが嫌いらしい。ぷいと顔がそらされた。
もしかすると、教会の人間というのはみんな、嫌われ者なんじゃないだろうか。