人の居場所を覗き見するだなんて、人徳に背くような行為だってことは、僕だってこの三つ目に気付いてから結構経つし、わかっているつもりだ。

それでも、彼女を『目』で追ってしまう。
追いたくて追いたくてしょうがない。

『理由』なんて、ないのに。





そして、

(――? え?)

あっさりと彼女を見つけた僕は、驚いた。

思わず、ひたいの目に集中するために閉じていた本来の両目を開き――

、、、
そちらへ向く。

「《なにか用?》」

「ぁ、あ……」

僕の脳内に、三つ目で見ている映像と、両名で見ている映像の二つが、同時に投影される。

彼女の声自体も、ふたつ耳に届く。