わけが、わからない。

なぜ彼女がこんなことを。

わけがわからない。

疑問の答えは、僕の知っている範囲にはまたしてもない。

あるのはきっと、幹の行き先。

僕は、教室から去っていく幼馴染みを見つめた。

そう、この日この時、僕は誰よりも見知った他人である彼女に、初めて『目』をつけた。