煌めくネオンの光に激しい目眩がする。 一刻も早く帰りたくて、私は自然に足早になる。 ここに来て4ヶ月、こんな日でも人が行き交う街に呑み込まれそうになる。 4月なのに冷たい風。 この雑踏をひとり歩いていると、ひどく孤独に襲われるから、私は嫌いだった。 だけど、この街に溶け込んでしまうと自分が自分でなくなってしまうような気がして。 それでもこの街に残る私は、やはり寂しがりなんだと痛感する。