皆に出会えて良かった。巡り会えて良かった。

この三年間いろんな事があった。入学して宿泊学習に行ってプールに入って職場実習に行って社会見学に行って人生やり直して文化祭、体育祭、オープンスクールをして修学旅行に行った。タイムカプセルを埋めた。

そして…

 卒業式


最後の思い出!高校生活最後の思い出。


歌い終わった。
「卒業生着席」

皆が着席した。
答辞を聞き。送辞を聞き。

 そして…


  卒業生退場

「卒業生が退場します。暖かい拍手でお見送りください」

拍手の中、祝福の中、退場していた。

花のアーチを潜りながら退場していた。

そして外。
「真衣」
「代表なんて凄いよ〜♪」
「そうだよ」
「なんか照れる」
「浮かれ過ぎよ」
「えっ」
「紛れよ。吉沢さんが代表になったのは」
「相島何言ってんの?」
「沙友里なでそんな事言うの?」
「そうでしょ学年十位の吉沢さんが代表になるなんてあり得ない!」
「成績じゃないんだよ」
「吉沢さんが代表になったのは一番最初に就職先が決まったからだ」
「え」
「知らない学年トップが十位の吉沢さんに負けるなんてあり得ない」
立ち去って行った。

「気にしない、気にしない」
「そうだよ」
「噂じゃあ相島中々就職先決まらなかったらしいよ」
「どうして?」
「一番になりたくって焦って大失敗したらしい、て噂」
「そうなんだ」



「外で写真撮影だって鞄持って行こ」
「うん」
ドッサ
「ちゃんと回り見て行動しなさいよ」
立って歩き出した。
グッシャ
「あー」
立ち去って行った。
「花束が私の花束がグシャグシャ」

「花を踏むなんて最低だよ〜先生が代表の花にふさわしい花束にしてあげよう」
布をかけた。
「スリー、ツゥー、ワンオープン」
布をとった。
「凄い」
「先生ありがとう」
「スゲー代表にふさわしい花束じゃん」
「行こう」
「うん」


「代表のお出ましよ」
「吉沢さん一緒に写真とりたいです」
「お願いします」
「良いですよ〜♪」
「沙友里も撮るよ」
「良いって」