そして体育際が始まって白組が勝った。
「やったね」
「うん」

十一月十九日。
「アドレスと電話番号変えたけどあの先輩から連絡来てない?」
「うん来てないよ」
「良かった」
「でも知ってる先輩も連絡とれない。て言ってたよ」


三週間前。
<元気?>
<元気だよ!>
<藍千にアドレス教えて無かったの?>
<うん。もしかして教えた?>
<教えて無い。てか聞いて来なかったよ>
<そっか良かった!>
<なんかあったん?>
<何て言うか阪口先輩メールし過ぎで腹立てるの>
<そうなんか!こちは連絡とりたいのに、メール返って来ないの。そしたら携帯の充電切れてる>
<えっマジ?>
<ずっと充電切れてるの。あぁームカツクし>
<あり得ない>


中山先輩、阪口先輩はなぜ電源を切って居るのでしょうか?
もしかしてうちのせい?
うちがメール無視したからかな…。アドレスを…変えたせいかな…。


「そうなんだ」
「うん」
「なんか不思議だね」
「うん」
その会話して居た。
十一月半分が過ぎた、ある日の事。
あれて阪口先輩じゃん!何で?環状線に乗ってるの?今日環状線使うんだ。
「あ、降りよ」
電車降りた。電車が発車するを見送った。
阪口先輩は乗っていた。
うちの方向を見て居る様な感じだった。
うちはさっさと乗り換えた。
そしてすぐ来た普通電車乗った。
その電車に阪口先輩が乗って居た。
「えっ?」
驚いた。環状線で…発車した時乗って居たのに。
あり得ない。体が固まった。
怖い…阪口先輩が。
「真衣どうしたん?」
「あそこに阪口先輩が居る」
「えっどこ?」
「電車の連結の所」
「誰も居ないよ」
「えっ先まで居たのに」
「後ろの方に行って座ってるんじゃあ無いー」
「そうだよね」
うち達いつも降りて居る駅で降りた。
うち電車が発車するのを確かめた。
阪口先輩は乗って居た。
「真衣行こ」
「うん」
電車を見たら、悲しそうな顔でこちを見て居る。
うちは無視して居た。
改札を出てバス停が見て来た。
「えっ」
何で?あり得ない。ここに居るなんて
「どうしたの?」
「あそこに阪口先輩が居るの」
「えっどこにも居ないよ」
「バス停のベンチの所に!」
「誰も座って無いよ」