俺は莉奈が好きだよ


突然の告白。

「莉奈は‥?莉奈は‥俺をどう見てる?」

静かな夜だった。
馬車の揺れる音だけが響いている。

「蒼の存在がいつの間にかすごく大きくなってて‥アタシも蒼が好き」

それが正直な気持ち‥
いつも蒼の事ばかり考える自分がいて、気付いたら好きになっていた。

蒼は優しく莉奈を抱きしめた。


安心する。
何でこんなに暖かいんだろう‥


令と蒼を見て、莉奈は分かった気がした。

私は桜に嫉妬したんだと。
莉奈は光に振られたのに、桜は光と歩いていた。
きっとそれに嫉妬したんだ。
友達だから、大切な親友だから余計嫉妬も深くなり、悔しかった。


ごめんね‥桜。


心の中で桜に問い掛けてみた。