「結城さん、ありがとうございます」

私は彼にお礼を言った。

「零さんは意地っ張りだから、
本人の前では言わないけど、
零さんもそう思ってるよね?」

「それは・・」

零さんが言葉を濁す。

「あ、別に思ってなくていいですよ!!
全然気にしませんから」

私は口を挟む。

「だって、零さんは
今日、君に会うの
楽しみにしてたんだよ!!」

「ほえ?」

予想していなかった
結城さんの発言に
よくわからない反応をしてしまった。

「結城、余分なことは言うなっ!!」