体を洗いながら、なんとなく………、うん、快楽に溺れたような痕跡が。 ご無沙汰でも、腰回りの気だるさが私にそれを伝えてくる。 「はぁ……嬉しいのに。……全然嬉しくない」 しばらくお湯に打たれながら頭の中を引っ掻き回したけれど、結局断片すら蘇ることはなかった。