頷いた私の頭を撫でて腕の力を緩めた俊也は、私の瞳を覗き込んで小さくため息を吐いた。


「二人で二次会したのは覚えてるよな?」

「うん」

「じゃぁそこでどんな話をしたのかは?」

「覚えてる……」

「全部?」

「うっ……た、多分」

「……昨日俺がお前を口説いた言葉は?」

「ごめん……覚えてない……」

「あんなにしっかり歩いて……可愛く喘いでたのに」

「喘っ……!」


俊也の言葉に顔が熱くなる。

あえて言葉にされると恥ずかしい。

そんな私に吹き出してクスクスと笑いながら、もう一度私の頭を撫でた俊也は布団から抜け出した。