会社の飲み会が終わり、さて二次会はどうするか、と思案していた私の背中をあいつが小突いた。 「さっさと出るぞ。んで、二人で二次会」 「ん。了解っ」 促されるままに同僚達の輪から静かに去って、私たちは小道を早足で歩いた。 隣を歩く松下俊也はスマホを忙しく操って二次会の会場を探している。