「..ん」

 ぱっちり目をあける

 凄く近い彼の顔

「あの..」

「ん?」

「今、何しました?」

「ちゅーした」

「何で?」

「したいと思ったから」

「でも何で私に?」

「ん、可愛いと思ったから」

「なんで可愛い?」

「お前質問多すぎ」

「あ、すみません」

「ふふ、まぁお前だから許す」

「あのさっきからよく分かんないんですけど」

「え、お前ってさもう俺のもんだよ?」

「は、?」

「何」

「私彼氏います」

「別れればいい」

何この人  、 凄い自己中

「いやです」

「お前に拒否権ない」

「私自身の事です」

「風邪引いてる彼女の面倒も見れない男に任せられない」

「何言って..」

 何言ってるの 。 そう言いかけた時

 また口が塞がる

「んっ..」

次は拒否した。抵抗した。頑張った私

「お前、馬鹿じゃないの。此処俺の家」

「逃げます、」

「無理だ」

「いやっ..」

凄い力で掴まれる、病人の私

勝てる訳ない。

私はぴたりと抵抗を止めた